無電化村にもモバイル・ブーム

スーダンにおける電力へのアクセスは人口の約3割(27.8%)である。電力の半分以上は首都ハルツーム州で消費されている。富める者と貧しい者、持てる者と持てない者の格差の激しいこの国で、移民も、バスの運転手も、主婦も、ビジネスマンも大臣も持っているのが、携帯電話だ。

f:id:Sudanbusiness:20120708153339j:image:w360:rightある調査によると、携帯電話の普及率は、2000年が人口の0.05%にすぎなかったのが2011年には62%と急激に躍進。アフリカの他国に比べると、ものすごいスピードで携帯使用が広まっている。新聞の一面広告には、現地の携帯電話会社やモバイル・バンキング、サムソン電子(Samsung Electronics Co., Ltd)の広告が毎日載っている。ハルツームに出張に訪れた、サムソン電子のモバイル・コミュニケーション、マーケティング部社員によると、商品の70−80%は携帯電話だそうだ。続いて食器洗い機等の家電が売れている。人口の半分以上が携帯電話を持っている中で、電力普及率は約3割だから、充電は外でする。職場や公共機関で、ホテルのメイドさんは掃除しながら、客室で充電している。

民間運営の河川船会社社長がこんなことを言っていた。「コスティ(白ナイル州にあるナイル川沿いの町)から南スーダンのジュバまでの2〜3週間の輸送中、よく現地の警察や行政官に止められた。理由は携帯電話を充電させてほしいということだった」

スーダンでは、Sudani(スーダンを中心とした多国籍企業)、MTN(南ア系)、Zain(カタール系)の3携帯電話が参入している。Sudaniの通話料は1分間で25ピアスタ。(1スーダン・ポンドの4分の一。1米ドル=約5スーダン・ポンド)ポストペイドとプリペイドのスクラッチ・カードは露天商を含め、街のどこでも売っている。固定電話の普及率は1.2%のスーダン。インターネットにはUSB型のモバイル「mDSL」が便利である。

f:id:Sudanbusiness:20120708180557j:image:medium:rightハルツームの低所得者の月給の3倍はする、超高級品i-phoneも「カッコいい」と無理をして購入する若者たちがいる。(米国による経済制裁のため、アプリはダウンロードできない。)ちなみに無電化村でも使用可能なソーラー充電器がビジネスとしてイケるかもしれない。日差しは十分でも、砂嵐がひどいスーダンでは、どうか調べてみたいと思っている。